ご存知のように、バングラは非常に水辺の多い国でして、
水害時には国土の3分の2が水に浸かってしまうような、エキサイティング・ウォーター・ワンダー・ランドだ。
この国の楽しみの一つに、舟遊びがある、雄大に水をたたえる、川や湿地でただ小船を浮かべて楽しむ、という非常にシンプルなものだ。
(舟遊びッたら、どこでもそんなものだけど・・・)
もちろん、小船は水辺の住民たちの生活必需品として、大活躍、彼らにとったら、遊びの道具ではないよね。
そんな、水に恵まれたこのバングラデシュで、マイノウカ(ノウカってのは小船のことね)をもてたら、楽しいんじゃないかと考えたのが、この手作りカヌーに挑戦へのきっかけとなったわけなのです。
はじめは、ここの船大工に建造を依頼する事も考えたのだけど、それじゃあんまりおもしろくない、だいたいこっちのノウカは、船を漕ぐにに、パドルとかオールじゃなくて、櫓ですからね。
ノウカの上で、櫓を掻いている姿を想像すると、なんだか巌流島へ決闘に行くような気分になっちゃいそうである。
ここはやっぱりスマートに、カヌーなんか作っちゃったら、なんだかかっこよさそう、とっても野田知佑チック(なんだそりゃ)。
そんなわけで、カヌー製作を志したわけなのだけど、もちろんカヌー製作の知識などまるであるわけがない、丸太買ってきてくりぬいて作る、なんてギャートルズみたいなことはできないしな〜なんて思っていた。
そこで、困った時は何でもインターネット頼み、検索サイトで「手作りカヌー」を調べてみると、あったありましたよ、「世界でいちばん簡単、3日で出来る手作りカヌー」。
うーん、とっても自分向き、これなら忙しい(どこがじゃ!)僕でも出来るかな、と思い、資料を取寄せ作り始めたわけです。
しかしこれからが試練の始まりなのであった。
まずは材料集めから、必要なのは、防水のベニヤ板、角材、ポリエステルパテ、ガラステープ、ざっとこんなところだ。
ベニヤ板なら売ってるね、よし買いにいこう、防水のって言われても、バングラじゃそんな区別なさそうだ、普通のでいいや。
角材は、厚さ8mm幅30mm長さ4mのもの4本だと!バングラにはそんなの売ってないぞ!
ポリパテもあるかもしれないけど、インターネット掲示板によると、エポキシでもOKなんだって、じゃエポキシ、それぞれ1kg入りをゲット。
ガラステープ、は日本から設計図と一緒に、Mさんが持ってきてくれたんだよね、どうもありがとうございました。
工具は、とりあえずカッターでベニヤは切れるけど、のこぎり欲しいよね、木工用ののこぎりはバングラじゃ1種類しか売ってないのか、中国製の非常に目の粗いやつ、どこへ行ってもそればっかである、でも値段が80TKだから買っちゃえ。
ほんとは、電気カンナや、サンダーなんかも欲しい所だけど、そんなのを買ってきて楽に作っては、この製作のもう1つの目的、心身の鍛錬から外れてしまう。(そうだったの?)
なんだかそろってないかもしれないけど、まあいいや、作っちゃえ、と始めたのが8月20日、ほぼ毎日ちょっとずつ作って完成したのは、9月の18日!3日で出来るうたい文句ながら、1ヶ月近くかかってしまった。
特に、船の周りに張る、8mm×30mm×4Mの角材は、厚さ13mmくらい、幅80mmくらい、長さ600mmくらいの角材をたくさん買ってきて、真ん中で切って、つないでそれっぽく作ったのには、命に関わるくらい大変なものがあったよ、うんうん。
まあ、そんな苦労もいろいろあったけど、なんとか完成して、日本人学校のプールで進水式をやったのだ。
やっぱりはじめから、池に持っていく勇気はないからね。
で、成果はというと、皆様のご期待に添えず、無事水面を滑っていくのでした。(やったー!)
しかし、噂を聞いて駆けつけた、多くの子供たちと一緒にのったりして、揺らしたり、大勢で無理やり乗ったりして、浸水式も同時に済ませることになったのです。
今度は、池に持っていって乗ってみなきゃね。
ところで、うちは5Fなんだけど、カヌーの上げ下ろしが死ぬほど大変です、なんかいい知恵ない?あっそうか、人に運ばせりゃいいんだね。
池に持っていって、乗ったときの様子も、今度公開します、期待しないで待っていてください。


